コウモリだけが知っている

子供のころ、
コウモリって川口浩が行くような、
秘境の洞窟にのみ生息する動物、
ってイメージがあった。
 
しかし夜になると、
近所の公園とかで飛んでいるのを見て、
身近な生き物だと知った。
 
一昨日の朝、
自分のアパートの壁の凹みに、
小さいコウモリがくっついているのを見つけた。
 
握り寿司くらいの大きさで、
丸まって、
小さな足で壁にしがみついている。
 
なんかかわいいなあ。
 
帰ってきても同じようにいたので、
もう死んでいるのかとも思ったが、
昨日の朝見たら、
場所がちょっと変わっていて、
わずかに動いていた。
 
勝手に飼っているみたいな気分だったが、
帰ってきたらもういなかった。
 
寂しいなあ。
 
だからといって、
大群を連れて戻ってきても困るが。
 
黄金バットが何処から来るか、
聞いておけばよかった。