蜘蛛の糸

会社帰りの駅のホームで、
蛍光灯を見上げたら、
湯気か水蒸気のようなものが見えた。

蜘蛛の糸が、
夜空をバックに、
蛍光灯の光に照らされて、
そのように見えていた。

普段は厄介者扱いすることもある蜘蛛の糸が、
綺麗だと思った。

もしかして、
あれに掴まれば、
救われたのだろうか。