震える街角

実家に帰る。
 
地震後初めての帰郷だから、
街がどうなっているか、
気になっていた。
 
新幹線から見ると、
屋根にブルーシートが掛かっている家が目立つ。
瓦の修理が滞っているという話を思い出す。 
 
駅で家族と食事や買い物をする。
目立った品不足とかはないようだ。
 
ところどころ倒れた塀や、
剥がれた壁面が見られる、
町並みが地震の強さを物語る。
 
道路の破損など地震直後は甚大だったようだが、
現在は見た限りは通行に支障はない。
 
地震の直接の被害は大変だが、
物的な被害はある程度は修復しつつある。
 
それに対し、
原発事故の影響は現在進行中だ。
 
目に見えるもの以上の、
目に見えないダメージが、
故郷を襲っている。