スーツのズボンに穴が開いた。
いや正確に言うと開けた。
そもそもはいつのことかは忘れたが、
ズボンを履いたときに、
足の爪で、
内側についている布を、
引っかいたことに始まる。
その後そこから内側の布が綻んでいって、
ボロボロになってしまった。
それでカッターで、
綺麗にしようとしたが、
注意してたのにも関わらず、
やっぱり表にも切れ目が付いてしまった。
数ミリの微妙なものだ。
人間なら唾でもつけとけって感じだ。
それで布用の接着剤を裏側から塗ってみた。
なんとなくくっ付いている。
もともとそんなに目だつものでもないので、
これでいいかも。
そうやって、
小手先のごまかしを続けていく、
2006年の夏の終わり。