恐怖のコピー機

コピー機には複数の原稿を送る機能がついているが、
あれってたまに原稿が詰まることがある。
原稿が折れていたりしない限り、
滅多には詰まらないのだが、
学生のころ借りた論文を詰まらせたりして、
まずいことに何度かなった。
 
今日も会社の貴重な書類をコピーすることになって、
詰まらないかとひやひやした。
 
はじめの何枚かが一番危ない気がする。
恐る恐るスタートボタンを押す。
 
私のそんな思いはよそに、
コピー機は原稿を送る。
順調である。
 
と思ったら、
コピー機の上においておいた、
原稿を止めていたクリップが、
原稿の上に落ちた。
 
とっさに拾おうとしたが、
下手に原稿に触ると、
詰まる危険性が。
 
クリップはすぐには吸い込まれなかったが、
原稿が一枚一枚吸い込まれる度に、
クリップが徐々にコピー機の吸い込み口に近づいていく。
送り機に入ったら原稿もコピー機もどうなるか。
 
川を流されていて、
滝が迫ってきたシチュエーションを思い出して欲しい。
 
ストップボタンを押して事なきを得たが、
なんか怖かった。