私には見える

勤労感謝の日だったが、
だったからこそか、
今日出勤だった。
 
駅の改札を通ったところで、
ネクタイをしていないのに気がついて、
家に戻った。
 
いつもより早く起きて、
出勤の着替えをして、
ネクタイをせずにダラダラしていたせいだ。
 
電車に乗ったら諦めていた。
 
そのときは、
「このネクタイは愚か者にしか見えない。
あなたには見えないようでよかったですね」
と言ってごまかすしかない。
(裸の王様・夏のクールビズ編)