愛岐トンネルを見に行った。
国鉄中央線の廃線トンネルで、
その名のとおり愛知県と岐阜県の県境にある。
1966年まで使われていたが、
現在は新しいトンネルがあるため、
放置されていたのだが、
近年調査と保存活動が進み、
期間限定で一般公開されている。
高蔵寺駅の隣の、
定光寺駅で降りて、
ちょっと歩くと、
トンネル群がある。
現存してる13基のトンネルのうち、
4期が公開されていた。
1900年に開業だから、
100年以上前の建造で、
レンガ造りだ。
公開のために、
足元にランプや蝋燭が置いてあるのだが、
基本的に暗い。
特に公開された中で一番長い(333m)6号トンネルは、
中でカーブしているせいもあって、
外の光が届かず、
近くに人がいても気づかないぐらい暗い。
昨日買ったLED懐中電灯が威力を発揮するが、
うっかり仲良くしているカップルとか照らすと気まずいので、
壁や天井を照らしてみる。
レンガがしっかり組まれていて、
蒸気機関車の煤のせいなのか、
黒ずんでいる。
廃トンネルということで、
その歴史の後半の、
廃止されてから今までの時の重みを感じていたが、
歴史の前半の、
開業から廃止までの時の重みもまた大きい。
20世紀の前半、
いろいろな思いが通過したという、
歴史がここにある。
帰ってきてネットを見ていて、
5号トンネルの春日井側に、
小さい石仏があることを知った。
次の機会にはそれを見てみたい。
(今年は4月の連休に公開したらしいが、
連休は実家に帰るので、
来年の今頃か)