ズボンと記憶

ズボンの裾上げしたのが剥がれていたので、
アイロンでくっつくテープを使って、
昨晩一生懸命貼っていた。
 
ズボンの厚さがあったせいで、
なかなかくっつかなかったが、
なんとかくっつけた。
 
くっついたぞと思って、
くっつけたのと違うほうの裾を見たら、
なんとそっちがほどけていた。
 
間違って剥がれてないほうをくっつけてしまったか。
それってもしかして、
すごく裾が短くなってしまったということか。
 
恐る恐る履いてみたら、
ちゃんとした長さだった。
 
なんかの勢いで両方剥がれたらしい。
 
そっちもくっつけて、
嬉々としてまた履いてみた。
 
とそこまでははっきり覚えているのだが、
その後の記憶がなぜかない。
気づいたらそのズボンを履いたまま、
布団で寝ていた。
 
タツなんかで不用意に寝てしまうことはあるが、
わざわざ布団に入ることはそうない。
 
一体なにがあったのだろうか。